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自己破産とは?デメリットや手続き、免除される債務など詳しく解説

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借金で苦しんでいる人にとって、自己破産という言葉は救いの手のように感じられるかもしれません。

しかし、自己破産にはデメリットもあり、手続きも複雑です。そこで、今回は自己破産についてくわしく解説します。

自己破産の基本的な流れや手続き、免除される債務、差し押さえされる財産、デメリット、影響、期間、適用される場合、自己破産をする前にできること、再び借金ができなくなるかどうかなど、借金で苦しんでいる人が知っておくべきです。

自己破産とは?

自己破産とは、借金問題に苦しんでいる人が、裁判所に申し立てて、債務整理をする手続きの一つです。自己破産をすることで、借金問題から解放されることができますが、その代わりに多くのデメリットや影響があります。

自己破産の基本的な流れと手続き

自己破産の手続きは、以下のような流れになります。

STEP
弁護士の選定

まずは、自己破産の申し立てをするために、弁護士を選定する必要があります。

STEP
債務整理の申し立て

弁護士と相談し、裁判所に債務整理の申し立てをします。

STEP
債務整理審査の開始

申し立てが受理されたら、裁判所による債務整理審査が開始されます。

STEP
債務整理計画案の作成

弁護士と相談し、債務整理計画案を作成します。

STEP
債務整理調停の開始

債務整理計画案が提出されたら、裁判所による債務整理調停が開始されます。

STEP
債務整理計画案の承認

債務整理調停が終了したら、債務整理計画案が承認されるかどうかが決定されます。

STEP
自己破産の決定

債務整理計画案が承認されなかった場合、または債務整理計画案が承認されても支払いができない場合、自己破産の決定が下されます。

自己破産をするとどのような債務が免除されるのか

自己破産をすると、大半の債務が免除されます。ただし、免除されない債務もあります。例えば、公共料金や罰金、保証人による債務などは免除されません。

自己破産をするとどのような財産が差し押さえされるのか

自己破産をすると、差し押さえされる財産もあります。例えば、自宅や車、貯金などが差し押さえの対象となります。ただし、一定額以下の財産は免責されます。

自己破産のデメリットとは?

自己破産をすると再び借金ができなくなるのか

自己破産をすると、過去に借金をした実績が残り、クレジットカードやローンなどの借金ができなくなります。

また、自己破産が信用情報に記録されるため、将来的にも住宅ローンや自動車ローンなどの大きな借金を組むことが難しくなることがあります。

自己破産をするとどのような影響があるのか

自己破産は、その後の生活にも影響を与えることがあります。

例えば、自己破産によって所有している不動産や財産が差し押さえられる場合があります。また、自己破産後はクレジットカードやローンなどの借金ができなくなるため、日常生活にも制限が出てくることがあります。

自己破産をするとどのような期間が必要なのか

自己破産をする場合、手続きには約1か月から3か月ほどの期間が必要です。

その後、裁判所での審査を経て免責が決定され、5年から10年間、収入の一部を債権者に支払う義務があります。

自己破産をする前に知っておきたいこと

自己破産をする前にできることはあるのか

自己破産をする前には、以下のようなことができます。

  • 債務整理の方法を調べる
    自己破産以外にも、債務整理の方法があります。債務整理には、自己破産以外にも任意整理、個人再生、特定調停といった方法があります。自己破産にはデメリットもあるため、債務整理の方法を調べることで、自分にとって最適な方法を選ぶことができます。
  • 借金の返済計画を作る
    自己破産をする前に、借金の返済計画を作ることもできます。収入と支出を洗い出し、どのような返済計画がベストかを考えます。返済計画によっては、自己破産をする必要がなくなる場合もあります。
  • 借金の減額交渉をする
    借金の返済が困難な場合、債権者との減額交渉をすることもできます。返済計画を提示した上で、借金の一部を免除してもらうように交渉します。減額交渉がうまくいけば、自己破産をする必要がなくなる場合もあります。

自己破産をすると保証人にどのような影響があるのか

自己破産をすると、保証人にも影響が出ます。

保証人がいる場合、債務者が返済不能になった場合に保証人が返済することになります。

しかし、保証人も返済不能になってしまった場合、保証人自身も自己破産をすることになります。保証人が自己破産をすると、個人信用情報にも影響が出ます。保証人になる場合は、リスクを十分に理解した上で判断することが重要です。

自己破産をすると債権者にどのような影響があるのか

自己破産をすると、債務者が抱えている債務が免除されますが、その代償として債務者の財産が処分されたり、一定期間の間、収入の一部を差し押さえられることがあります。

また、債務者の自己破産の手続きに伴い、債務者が保証人として担保を提供していた場合、保証人にも影響が及びます。

自己破産によって、債務者の債務が免除された場合、その債務に対する権利を持っていた債権者は、免除された債務を回収することができなくなります。

ただし、債務者が所有している財産がある場合、債務者の財産が売却され、その売却代金で債権者に債務が支払われることがあります。この場合、債務者の財産が債務の支払いに充てられるため、債務者に残る財産は少なくなる可能性があります。

また、債務者が保証人として担保を提供していた場合、自己破産によって債務が免除された場合でも、保証人が債務を引き継ぐことがあります。つまり、保証人が債務を支払わなければならない場合があります。そのため、自己破産を検討する際には、保証人にも影響があることを念頭に置いておく必要があります。

自己破産を考える前に知っておきたいメリット

自己破産をすることで、借金問題を解決できることは知られていますが、実際に自己破産をする前には、どのようなメリットがあるのかを理解しておくことが重要です。

自己破産をすると借金問題が解決するのか

自己破産をすると、借金問題が一定程度解決することができます。自己破産により、債務が免除されるため、借金の返済が不要となります。ただし、自己破産後も一部の債務は残ることがあります。

自己破産は、借金問題を解決する手段の一つであることは事実ですが、必ずしも最善の選択肢ではありません。自己破産には、多くのデメリットが存在するため、慎重な判断が必要です。

自己破産をするとどのような費用がかかるのか

自己破産をするには、弁護士費用や裁判所への費用などがかかります。また、弁護士との面談や書類作成などの手続きも必要となります。費用は、弁護士によって異なるため、複数の弁護士事務所で相談し、比較することが大切です。

ただし、自己破産手続き中は、債権者からの催促や督促が止まり、借金返済にかかる費用を節約できる場合があります。また、自己破産後は、過払い金が返ってくる場合があるため、将来的には費用を回収できる可能性もあります。

以上のように、自己破産をするときには、費用面だけでなく、将来的なメリットやデメリットを考慮して、慎重に判断することが必要です。

自己破産をすると過払い金が戻ってくる場合があるのか

自己破産をすると、返済不能な借金が免除されることがメリットの一つですが、実は、過払い金が戻ってくる場合もあります。過払い金とは、借入金に含まれる利息や手数料などが過剰に請求され、返還されるべき金額のことを指します。自己破産をすることで、借金が免除されることで返還請求が認められる場合があります。

自己破産をする際には、弁護士に相談することが大切です。弁護士が過払い金の有無を調査してくれる場合もあります。